yuちゃんの病気

2007年07月30日

【ある夏の出来事:その後】yuちゃん、ホントにお疲れ様でした。

昨日は午前中、寮長会議に出席して、残念ながら中止となった地引網の会計報告を実施。晴れて立て替えていたウン万円のお金が手元にもどってきました。(^^ゞ
午後からは大和の実家を訪問。yuちゃんの送別会のためだ。
あいにく、今日の朝一からの北九州での仕事のせいで、送別会自体にも参加は出来なかったのだが、久々にyuちゃんの顔が見られてなんだかホッとした気分。
思えばちょうど一年前の今頃、福島から急所帰省してきた。微熱が数週間も続く上に咳が出て息苦しい状態が続き、肺に大きな影があるので専門の病院で診る様にと実家近くの某大学病院に紹介状をもらってやってきたのだ。
初の診察時に言われたことは、肺がんか、リンパ腫か、胸腺腫の3つのうちのいずれかだろうと。どれをとっても大変な病気であることは変わりないのだが、この肺がんという言葉に皆が泣き崩れてそれはもう大変な状態だった。僕自身もかなり動揺した。
その後、いつまでたっても検査結果の出ない某大学病院の某教授の最後に下した決断は「肺がんではなさそうなのでうちでは面倒みれない、国立がんセンターを紹介する」ということ。2ヶ月近くの時間を無駄にさせやがってと腹立たしかったが、それよりもなによりも病気を治すことが先決。結局、国立がんセンターに行ってからは「ホジキン腫(リンパ腫の一種)」と分かり即治療が始まって、少し安心した。
ただ、治療が必ずしも順調であったかというとそうでもなく、2週間に1度の抗がん剤治療なのだが、しばらくして出てきた副作用に苦しめられたり、白血球の低下で治療ができないことが数回あったりという具合だった。
それでもなんとか抗がん剤治療を終了し、今月から放射線治療に。先日晴れてそれも終了して、本日、主治医からの説明を受けて今回の治療はすべて終了するそうだ。
来週の土曜日にはまた福島へと帰っていくyuちゃん。本当にお疲れ様でした。
あまり無理しないように、くれぐれも体を大事に。




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2007年01月10日

【ある夏の出来事:最終回】セカンド、サード、オピニオン

#注意 ブログの内容を読まれてご心配されないよう、この話しの結論はここにあります。またこの一連のお話を通して読みたいかたはここをクリック

長く続いたこのシリーズ。年内には終わる予定だったが年を越してしまった。とはいえ、これがとうとう最終回。毎回訪問時につけていた議事メモが最後の1ファイルしかないのだ。これは「働きながらがんを治そう」の著者である、昭和大学横浜市北部病院の馳澤医師と「間違いだらけの抗がん剤治療」の著者である、町田胃腸病院の梅澤医師の両医師によるセカンドオピニオンを同日に行った日(9/14)の記録だ。

午前中に2回目の北部病院で、夕刻にはじめての町田胃腸病院への訪問だった。
まずは午前中の話。
前回は肉腫であったという内容で相談していたのだが、まずは内容を訂正して報告。ホジキン病であれば肉腫よりも放射線の感受性が良いので効果が期待できるとのこと。まずは国立がんセンターにて抗がん剤治療を行った後、可能であればこちらに転院して放射線治療を受けたい旨を伝えると快諾してもらえた。実際に国立がんセンターがその時になって転院を許可してくれるかどうかは定かではないが、こういった選択肢もあり、なにより信頼できる医師に診て貰える可能性があるということは希望に繋がる。

そして、夕刻の町田胃腸病院。鶴間から車で30分ほどの場所にあるこの病院に勤務する梅澤医師。ホジキン病であれば抗がん剤治療が鉄則とあるのを何をいまさら、セカンドオピニオンしにくるのかと怒られるのではないかと内心ドキドキものであった。なんせ、この医師はかなり辛口。ご自身のブログでは、国立がんセンターを代表とする標準的な抗がん剤治療を徹底的に否定し、また安保理論に真っ向から食らいつく熱血ブロガーなのだ。(^^ゞ
まぁ、そもそも、今回のセカンドオピニオンについては某大学病院で「肉腫の可能性」と言われて、じゃあどうしようという途方に暮れていた数日前に予約が取れたものだったので、本当はキャンセルしてもよかったのだが、yuちゃん本人は「一度会ってみたい」とのことだった。
ところが、実際にお会いして話しを聞くと、怒られるどころかこの鉄則であるホジキン病の抗がん剤治療について丁寧に説明いただき、治療方針について太鼓判を押してもらった。
自分が、標準的な抗がん剤治療に反対するのはあくまでもQOLを重視した予後が期待できないのに画一的に行う治療であるから、根治の見込みのあるホジキン病であれば、根治というごほうびをめざして死に物狂いでがんばるのがベストだと考えるとのことだった。なるほどそうだ。
これでyuちゃんも踏ん切りがついたのだろうと少し安心。

結局、僕自身は医師ではないのでyuちゃんの病気についてとやかく口出しできる立場ではなかった。ただ、こういった、自分で読んだ著書の、作者に会い、実際にセカンドオピニオンをもらって、患者本人の精神的な土台の構築に少しでも役に立てたのであれば今回のサポートも甲斐があったというもの。

まだ、治療も道半ばではあるが、あせらず、ゆっくり、がんばれ、yuちゃん!


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2006年12月27日

【ある夏の出来事】国立がんセンターへ

Bトレまであるよ。

昨日の出張は大変だった。とにかく天候がすさまじい風雨で、大阪で打ち合わせが終了したのが17時過ぎでまず駅まで歩くだけでびしょびしょな上、そばを通ったトラックの水跳ね上げのとばっちりは食らうし、やっとの思いで辻堂までたどり着いてもこれまた暴風雨。傘なんかさしてる意味がないほどのびしょびしょぶり。挙句の果てにやっとの思いで床に就いたら今度は雷鳴。そして明けた今日はすっかり天気が良くなって最高気温が20度近くまで上昇するとか。もうどうなってるのやら訳分かりましぇん。
まっ、でも僕は明日年休にしたので本日が仕事収め。とにかくあと1日がんばりましょ。

さて、夏の話し。「面倒くさい」発言にブチ切れたのを最後に某大学病院ともおさらば、今日(9/13)は紹介状をもらった国立がんセンターの初日である。場所は銀座の築地市場の目の前、白い巨塔を思い出させるかのような高く聳え立つ建物。がんに関しての国内で最大かつ最高の技術を有する医療機関だ。

担当は呼吸器グループの山本医師。毎回、ボイスレコーダーで話を録音させてもらうのだが、その旨を伝えると嫌な顔ひとつなく快諾。しかも「この距離、この声でちゃんと撮れてますかね?」との気の配り様には驚いた。とても誠実そうな先生だ。それでも「へぇ、あのM先生からの紹介ですかぁ、有名なんですよねぇ。。。」と彼のことを多少崇拝の念があるようだ。「とんでもないやつですよ、あいつは、面倒くさいとか言うし」とばらしてやろうかとも思ったが、そんなしょうもない話で時間をとるのはもったいないのでやめた。で、「肉腫の可能性ということですが、向こうの病院で病理の確定が出ていないとするとこちらでも病理をする必要があるかもしれないなぁ。。。」との展開になったのだが、「実は、向こうの病院からこちらの国立がんセンターに病理をまわしたと聞いてます」と伝えると、早速調べてくれた。時間がかかるようなので、その間、レントゲンや血液検査等を先にすることに。

検査には相当時間を要し、かつ血液ガスという検査中に貧血になって倒れてしまったので少し心配だったがなんとか復活して昼食後に、再度、山本医師による診察が行われた。
がんセンターでされたという病理の結果がそのとき明らかになった。
どうやら悪性リンパ腫のホジキン腫というものらしい。その病名は、一番最初に可能性として言われていた、肺がん、悪性リンパ腫、縦隔腫瘍のうちのひとつであったので前知識はあった。悪性リンパ腫にも2種類あって、ホジキン腫と非ホジキン腫があり、日本人の場合、90%が後者であるということも知っていた。ただ、それ以上の詳しいことは、帰ってプリントアウトした資料を読み返さなければ分からない。
ただ、リンパ腫になると血液グループが専門となるので山本医師からは手が離れるそうだ。病理も裏ルートで依頼されたものであったので突き止めるのが困難であったようだが、手早く行ってもらえ、かつ、今度は血液グループへの手配も即行われ、これから診察があるとのこと。その仕事の速さぶりには脱帽である。某大学病院のボンクラ教授とはえらい違いだ。

さて、続いて血液グループ、渡辺医師が主治医になるということが分かった。まだ、病理の不足なのでホジキン腫に確定ではないが仮にホジキン腫であった場合はABVD療法という抗がん剤の治療方法で2週ごとに投与を6〜8ヶ月行うとのこと。病理の確定が9/15にできるのと、骨髄の検査で病期(ステージ)を確定するとのことで、治療は最短で10/2から可能とのことだった。とにかくなんとか目処が立っただけでも目の前が開けてきた感じだ。

なんだかんだで診察が終わったのは夕刻。一日仕事だった。
家に帰ってプリントアウトした資料を読むと、ABVD療法はある程度確立した治療法でかつ、肉腫等と比べれば一番ましな結果ということになる。少し光明がさしてきたような気がした。

●今日の通勤
02分 辻堂着席

■今日の天気【- 12月27日(水)15時 - 辻堂】
天気:晴れ 気温:19℃



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2006年12月18日

【ある夏の出来事】あきれた一言「面倒くさい」

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昨日、お袋の誕生日だったので家族で大阪の実家に電話をした。その時に交わした会話で、いまやっている朝の連続テレビ小説「芋たこなんきん」に出てくる花岡写真館と、僕の祖父が経営していた写真館が良く似ているとのこと。祖父はおそらく僕が今のhinaぐらいの歳に他界しているので記憶にはほとんどないが、親父から写真館を営んでいたということと頭がツルツルだったということだけは聞いていたので、そういえばと思い出した。大阪の下町(上本町近辺)で家の二階が写真屋だったということや、家の前に市電が走っていたということ、昭和20年の3月の空襲で焼けたということなど、共通点が多いので今のドラマはとても他人事ではないのであろう。親父も7人兄弟だからあのドラマのようにさぞ大家族でにぎやかだったろう。年末の帰省時には詳しく話を聞いてみたいものだ。

さて、夏の話しの続き。馳澤先生のセカンドオピニオンが終わっても、確定診断が出ないことにはあせりばかりが出て一向に落ち着かない。そんな苛立ちの中、とうとう運命の確定診断の日がやってきた。9月11日(月)の9時が予約の日。病理の結果が出るといわれ続けて3回目だ。途中、この大学病院では病理自体も手に負えなくなったようで国立がんセンターに依頼していたようだ。その結果が返ってきたと冒頭、主治医から説明があり、結論としては「非上皮性の悪性腫瘍(肉腫)の疑いあり」という、どうも腑に落ちないものとなった。で、結局、肉腫となるとこの大学病院でも症例が少ないので国立がんセンターを紹介するとのこと。今までの不誠実な対応ぶりにことごとく嫌気が差していたところなのでやっと決別できるとせいせいしたのだが、最後の最後でじぃじがブチ切れたのを契機に僕も背中を押されてか、けんか腰になってしまった。
というのも「国立がんセンターを紹介する」は分かるが、患者にとってはそれで解決するわけではない。じぃじの言い分は「これだけ待たされて」というところはあるのだろうが、僕は別の理由だ。実はこの国立がんセンターへの紹介には主治医からのFAXによる予約と確認が必要なのだということが事前にHPの情報で分かっていた。その旨を伝えたところでどうせ「私がやらなくても誰でもできるでしょ?」とすっとぼけるのは目に見えていたのでHPの印刷に明記してある場所をマーカーで色付けして見せてやると、言った言葉が「面倒くさいなぁ」である。自分が手に負えないから他の病院に依頼するのに、それが面倒くさいというのか?これにはこの上なく腹が立ったのだ。今までのさんざん、薬は出さない、来られても何もできない、重大な病気だ、確定診断が出ないと何もいえない、病巣の大きさをきちんと計測しない、患者を触診しない、目を見て話さない、早く切り上げようとする、病理が夏休みなのでという言い訳を平気で言う、などなど数知れずの不誠実さを発揮しながら、最後に来て「面倒くさい」である。これにはさすがにブチ切れて、「面倒くさいじゃなくてちゃんと仕事しろ」と言ってやった。
先方も鳩がマメ鉄砲くらったような顔で一呼吸おきたかったのだろう、事務手続きをするから外で待っておいてほしいといったん休憩。
再び呼ばれた時には、さすがに反省していた様子だったが、まぁ上述のとおり度重なる失態の挙句の話しなので怒りもなかなか収まらない。
がんセンターとは別に2通の紹介状ももらって、とっととおさらばしたいところではあるがどうも怒りが収まらない。
後日、nabe(yuちゃんのダンナ)とyuちゃんは用事があって、来院した際にひとことカードにこの主治医の対応振りを苦情として書いたそうな。
僕も、さすがに病院には行ってられないのでメールで苦情を書こうと思い立ったのだが、HPにメール受付がなかったので同じ医学部の窓口にメールしたら、応対者は事務局には伝えるとのこと。ただ、この事務局からの回答はいまだにない。
親父の食道癌の時の主治医など土日も休みにも関わらず病室まで様子を見に来てくれるような、よき医師とめぐり合うことが当たり前のように思えていたので、未だにこんな非常識な医師が居るものかと本当にあきれるここ1月の通院であった。
まぁ、こういった怒りもあり、また結局確定でない不確定診断に腑に落ちないまま舞台は国立がんセンターへと移ることとなる。


●今日の通勤
02分 辻堂グ着席

■今日の天気【- 12月18日(月)15時 - 辻堂】
天気:晴れ 気温:11℃



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2006年12月11日

【ある夏の出来事】セカンドオピニオン(放射線科:馳澤先生)

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あちこちでクリスマスのイルミネーションを見ると、あぁ、今年ももうすぐで年の瀬を迎えるんだなぁとつくづく思う。まだ華やかな今のうちは良いのだが、クリスマスが終わってイルミもなくなり、年明けの装飾もなくなると本当に寒いだけの街角というので身も心も寒々となり、つらい季節になるのだが、それを考えるとこのキラキラとした明かりはとてもありがたいもののように思える。

さて、ある夏の話の続き。「肉腫かもしれない」と言われたyuちゃんの病名。ただ、かもしれないで確定診断ではなく、結局はCTガイド下針生検の結果が出ないことにはなんともいえないのだ。なかなか決まらない診断に苛立ちを覚えつつ、あせる気持ちを察してくれたのかセカンドオピニオンをお願いしようとしていた昭和大学横浜市北部病院の放射線科の馳澤医師は、確定診断前であっても快諾してくれた。主治医のいる大学病院でも「肉腫だったら僕の管轄ではないし。。。この病院でも症例が少ないので国立がんセンターとかの方がいいよ」と少々なげやりな対応。じっとはしていられないのでCT写真等を借りてさっそく北部病院に行ってみた。2002年にできたばかりの病院であるためとてもきれいな外観、内装。さっそく放射線科をたずねてみるが、科が特殊なためかそれほど混雑もなく、また時間的にも、朝の通勤前に治療していくという患者さんのピーク時を過ぎていたのか、先生も時間に余裕があるようだ。CT写真を見たり、じっくりと話しを聞いてくれた。

ただ、内容的には、ザルコーマ(肉腫)はあまり放射線が効かないという傾向があるらしい。抗がん剤との併用になるそうだ。重粒子とか陽子線とかがより感受性が良いらしいが保健の適応外であるし、かなり高額医療になるそうだ。(300万円ほど)日本でも数箇所の病院にある程度だそうだ。
一点疑問だと思われたのは、ザルコーマは組織が硬いのでここまで症状が出ないのは珍しいとのこと。なので未分化なザルコーマであれば感受性はそこそこあるそうなので治療の効果はそこそこ期待できるとのことだ。

内容的にはあまり期待できるものではないということや、放射線の副作用等も説明されたのでとても気分爽快というわけにはいかないが、とにかくいいことだけを言わず、現実を見据えて、かといって悪いことばかり強調して不安がらせることもなく、責任を持って治療させてもらいますという真摯な態度。患者の話をきちんと聞いて、目を見て話しをしてくれるという医師としてごく当たり前の態度が、彼の著書「働きながらがんを治そう」にもその人柄が表れており、とにかくこの出会いは貴重であった。

●今日の通勤
02分 大船乗り換え着席

■今日の天気【- 12月11日(月)15時 - 辻堂】
天気:晴れ 気温:12℃



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2006年12月04日

【ある夏の出来事】肉腫について

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いやいや、本当に寒くなってしまった。今朝と明日の朝は特に冷え込むらしい。前もって分かっていたのでマフラーや手袋で重装備、おかげで通勤もさほどつらくなかったし、夜寝るときもhinaと同じく腹巻をしておいたので腹痛も大丈夫だった。あ〜、でもこれから寒い日が続くと思うと嫌だなぁ。。。


さて、夏の話しの続き。前回の呼吸器内科の問診で言われた「肉腫かもしれない」という言葉。肺がん、悪性リンパ腫、縦隔腫瘍に続いてまたまた新しい病名。いったいどんなものだろう?と調べてみた。
例の国立がんセンターのHPを参照すると、どうやら、一般的に言われる癌は肺、胃、腸などの臓器にできる悪性腫瘍で、肉腫というのが臓器以外の筋肉にできる悪性腫瘍のようだ。定義自体は簡単で理解に苦しくない。ただ、症例が極めて少なく、治療方法が確立していないように見受けられる。国立がんセンターでも過去20年間で243例ほどしかなく、年間でも10万人に2名ほどの確立でしかかからない病気らしい。悪性度によって生存率が大きく左右されるようで、34.2%というような厳しい数字もかかれていたりした。
主治医の教授も、もし肉腫だったら自分の範疇ではなく、この大学病院でも症例が少ないことから県立がんセンターもしくは国立がんセンターに転院したほうがいいだろうとのこと。ただ、また確定診断が出ていないのでどうするかの判断ができない。
あせりと苛立ちで日々過ぎていくのだが、一方で確定診断が出たときのためにセカンドオピニオンの準備もしていた。受けたいと思っていたところは3つ。1つは県立がんセンターもしくは国立がんセンターと言われるがんの専門病院。あとはここ最近書籍を読んだ、「働きながらがんを治そう」の著者である放射線の専門医である馳澤先生と、「間違いだらけの抗がん剤治療」の著者である梅沢先生の2名だ。
そんな中、馳沢先生に連絡を取ってみると「確定診断が出ていない状態でもレントゲン等の資料が見れて主治医から紹介状をもらえればセカンドオピニオンはできますよと快く快諾してもらえた。というわけで早速行ってみる事にした。


●今日の通勤
02分 辻堂着席

■今日の天気【- 12月4日(月)15時 - 辻堂】
天気:曇り 気温:10℃



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2006年11月30日

【ある夏の出来事】肉腫かもしれない

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あっというまに11月が終わって明日から師走。本当に1年が過ぎるのは早いなぁと実感する。考えたらhinaのたっちができたのがちょうど去年のクリスマスイブの誕生日。今ではりっぱな足取りでもうハイハイに戻るなんて考えられないほど成長した。大人にとっての1年なんて、あっという間に過ぎる短期間が子供にとっては1日1日が成長の日々、新しい発見の日々とても貴重な時間なのだろう。そんなhinaが1年の早さをどのように感じているのか、一度聞いてみたい気がする今日この頃である。


さて8月の話し。第2回の家族会議で皆の方向性が固まったのであとはCTガイド下針生検の結果を聞いてどうすべきかを考えればよいのみ。次の問診は8/28(月)だった。呼吸器内科の主治医である某教授は月曜と水曜が担当で、いつもは水曜日に診て貰っていたのだが今週は水曜日に学会があるとのことで月曜になった。ただ、生検からあまり日が経っていないので結果が出ていない可能性もあるとのこと。このあたりからやはり結果を聞いてしまうという恐ろしさが出てきた。yuちゃんも夜あまり眠れないようだった。それはそうだろう、結果を聞いて、最悪は余命まで告げられかねない前夜など僕なら耐えられないかもしれない。
そんな緊張のなか、診察室に呼ばれて話しを聞くことに。第一免疫染色を行った結果の反応がなく、今第二免疫染色を行っている段階とのこと。病理検査自体はその教授がするわけでもなく学内もしくは学外に依頼をかけているようでそこの進め方にはあまり口出しができない様子。ちょうど夏休みの期間も重なったりとスムーズには進まない要素が多少あるようだ。第一免疫染色に反応がないので肺がんの可能性は低くなったが重大なしかも悪性の病気であることは確かと教授は主張するのだが、それじゃあ他のどれかと聞くと結果を診ないと何も言えないの一点張りかつ、忙しいのか早く診察を切り上げたい様子が節々に見られ、こちらもあきれぎみ。眠れないので薬がほしいといってもくれない、熱を冷ます解熱剤もくれない、ほんとに病気だけ診て病人を診ない誠意のない医者である。とにかく結果は出ていないのでまた来週来てほしいということだけでその日は終わった。
で次の月曜日も診察に同行。結果は同じくまだ検査中とのこと。そして教授は新たな見解をひとつ言い出した。「肉腫かもしれない。」初めて聞く言葉に頭にクエスチョンマークがいっぱい。また勉強しなければいけないことが増えたのと、このいい加減な見解が今後の展開に大きな影響を与えたのだった。

●今日の通勤
02分 藤沢着席

■今日の天気【- 11月30日(木)15時 - 辻堂】
天気:曇り 気温:14℃



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2006年11月22日

【ある夏の出来事】第2回家族会議

なんとも食指のそそられるグッズではあ〜りませんか


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風邪が完治せず、結局、金曜日を年休にして帰省するという案は断念。年末までのお預けになってしまった。仕事が忙しいので風邪が治らない、休みもとれず、最悪今週末は土日出勤になりかねないと風邪を治す要素が見当たらない。まったく困ったもんだ。
さて、8月の話しの続き。悪性リンパ腫や縦隔腫瘍について勉強に励む日々。次回の問診は8/28、この日に早ければCTガイド下リンパ節針生検の結果が出る。当然、結果が出てなんらかの癌であるならステージ(進行度合い)と生命への危険度、処置をしなかった場合の余命、処置をした場合の回復度合い等が説明されることになる。前回の家族会議では本人にこれらを知らせるべきなのかどうなのかという結論が出ていない。このままでは今度どうyuちゃんと接すればよいのか戸惑いが出てしまう。そこでyuちゃんのダンナがこちらにやってくる日程を見計らって第2回の家族会議を実施した。僕は、yuちゃんがどれくらいまで知るのかというレベルを4段階ぐらいに分けて、そのメリット・デメリットというものを表にした形で説明し、現状ある状況がこの段階で、セカンドオピニオン等するのであればさらに僕たちも情報を収集するし、yuちゃんにも相当の真実を伝えなければいけないだろうという段階のものがよいのではと主張した。ただ、それが本当によいのかどうかは分からなかった。仮に肺がんで余命数ヶ月と宣告されてしまったら果たして本当に精神崩壊せずに居られるものだろうか?でも今の主治医にまかせっきりになるよりは積極的にいろいろと動いて、納得のいく形での治療ができるほうがyuちゃんにとっては一番よいのではないだろうか、と考えるとこう主張せざるを得ない。参加したのはyuちゃんのダンナとじぃじ、ばぁば、yukiとjyunちゃんであるが、唯一真実を伝えたくないと反発していたダンナが今日はあっけなく納得した。福島のほうであれからいろいろと考えたらしい。皆の思いは僕の主張とほぼ同じだったようで、とりあえず家族は一致団結ということで収束。あとは結果を聞いてとにかく治療に専念するのみだ。

●今日の通勤
02分 大船着席

■今日の天気【- 11月22日(水)15時 - 辻堂】
天気:晴れ 気温:17℃


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2006年11月16日

【ある夏の出来事】悪性リンパ腫と縦隔腫瘍

こんな便利な機能が出張で利用できないなんて。。。

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はぁ、今日もまた大阪出張になってしまった。週一でもたいがいなのに、一昨日についで本日と今週は2回目。まだ常駐で大阪にしてもらったほうがよっぽどましだ。移動時間はもったいないし、この不毛な時間つぶしがなんともストレスになる。しかも今日は16時からなのでエンドがいつになることやら。。。
さて、8月の話し。CTガイド下針生検の結果が出るまでの間、こちら側としてはなにもできることはない。ただ、診断が出た時点でそこからその病名について勉強していたのでは遅いので、前回言われたありとあらゆる可能性について考えてみた。可能性として言われている病名は「肺がん」「悪性リンパ腫」「縦隔腫瘍」の3つ。「肺がん」についてはかなり勉強した。ただ、仮に肺がんだとすると11cmの腫瘍というのはステージ的にかなり進行しているので外科手術による切除は厳しいかもしれない。とすると抗がん剤の治療になるのだが、詳細までは調べ切れていない。もし仮に肺がんであるなら抗がん剤治療の知識武装よりも、「間違いだらけの・・・」の著書に意見をもらってから検討するのも悪くないと思っていた。
次に「悪性リンパ腫」これも国立がんセンター等の資料を参考に勉強。血液の病気でホジキン腫と非ホジキン腫という2つに大別されるのだが日本人での割合は前者が10%で残りは後者というわけだから圧倒的に後者の可能性が高い。解説でも性質の違う2つをごちゃまぜにはかけず、まったく違う病気かのようにはかかれているが似ている部分もあるのと特に非ホジキン腫も細胞腫(B細胞、T細胞、NK細胞など)と分類されてかつカタカナ用語が多いのでなかなか理解しがたい病気であった。なぜ血液の病気でここまで腫瘍がでかくなるのかという連鎖も理解しがたく、なんとなく違うのではないかなぁと僕自身は思っていた。
最後に「縦隔腫瘍」。解説としては慈恵医大病院のが役立った。縦隔という両肺の真ん中、心臓、気管、食道、大動脈が集まるいちばん複雑で重要な部分にできる腫瘍のことを言う。場所として前、後という区分があり、さらに前縦隔腫瘍には胸腺腫、胸腺がん、奇形腫、リンパ腫、甲状腺腫があるようだ。ただ、割合的に多いのは胸腺腫のようなのでまずはこれについて勉強。これも国立がんセンターの解説が役立った。
そもそも胸腺とはなんぞやという話しから書いてはあって、どうやら胎児から小児にかけての成長過程で身体の免疫をつかさどるらしく成人になると退化してその機能は終了するようだ。ただ、これをとってしまうことによって免疫機能の異常が出たり、全身の筋力が低下する重症筋無力症というなにやら恐ろしげな病気にかかる可能性があるとのことで、外科手術でとりさることがはたして最善策なのかというと判断がむずかしい。結局はまだきちんと解明されていない臓器なのだろうということは分かった。
ただ、肺がんにせよ、リンパ腫にせよ、縦隔腫瘍にせよ、現れる症状としては今のyuちゃんに当てはまっているわけだからどれであっても不思議はない。ただ、肺がんは年齢的なことを考慮するとまずないだろうと思っていたし、リンパ腫も血液から巨大な腫瘍という関連付けが理解できず、やっぱり縦隔腫瘍なのかなぁと思っていたりした。
ただ、僕の私観で家族会議などでものを言うと、方向性が皆そっちになってしまい、「じゃあどうすればいいの?」とまるで僕が医師であるかのようなことになっても困るし、これらの資料をすべてそのまま出すのは本人にはもちろん、家族であっても無駄な落胆や、はたまた楽観を与えかねないので提供の仕方が難しい。あまり精神的に影響の出ないであろう範囲でフィルターをかけて本人には目の触れないような形でそれとなく渡していくしかないのかなと思った。まったく不勉強では医師と対等にとは難しいが、医師の言うことを理解して話し合うことは不可能だからだ。
結果が出ぬ日はこんな勉強を繰りかえし、ただ、ひたすらにいらだだしい毎日であった。

●今日の通勤
02分 藤沢着席

■今日の天気【- 11月15日(水)15時 - 辻堂】
天気:晴れ 気温:18℃



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2006年11月10日

【ある夏の出来事】「何もできないしなぁ。。。」ってあんた医者か?

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この前マクドナルドでの出来事。老いた父と30前ぐらいの娘が会話をしていた。今回のケータイのナンバーポータビリティを利用して、父親のドコモのケータイをauに機種変更してファミリー割引のようなものを組んだらしい。父親はそこそこ分かっているようなのだが端末の操作等にやや不安を感じている様子。まずは娘の料金プランの説明から
「お父さんとお母さんの料金タイプはこれで、通話とかEメールをすると一気に料金があがるタイプだから気をつけて」
「私たちにメールするのはEメールじゃなくてこのCメールというのを利用すると無料だから必ずこれを使ってやるのよ。間違ってもEメールはダメよ、Cメールの操作方法は後で教えるからね」
「お母さんはこの手のことぜんぜん分かってないからお父さんからしっかり説明しておいてね。後で料金明細みてびっくりすること無いように使い方には十分気をつけて。Eメールは受信するだけでもお金かかっちゃうんだからね。」
#う〜ん、徹底的に叩き込まれてますな。ほほえましいような、末恐ろしいような。。。(^^ゞ
さて、8月の話し。2回目の問診(僕が参加するのは初めての問診)で、ちらっと聞いていた感じの悪い主治医、それに引き換え、呼吸器外科であった感じの良い医師。まぁこれもめぐりあわせというものか。いかんせん、気に入ろうが気に入るまいが、検査結果がきちんと出るまでいきなり転院するのも時間の無駄遣い。とにかく我慢するしかない。僕が参加して2回目の問診(通算3回目)は翌週の8/16だった。
リンパ節の腫れが大きくなってきていたり、前回撮影した胸部X線による縦隔にある腫瘍も大きくなっているとのことだが、「どれくらいか?」と聞いても外科の女医さんのように定規をもってきて計測するということも無く、やたら重大な病気であることは確かというだけで、前回、さんざんいろいろと病名を挙げて脅かした割にはそれぞれの説明はしようとしないし、この病気だったらということも話しせず、検査結果が出ないことには何も言えないの一点張りに変わってしまった。ボイスレコーダーで録音しているので変なことをしゃべったら危ないとでも思っているのだろうか?
診察が終わって問診で、38度以上の高熱が出るので薬を処方してほしいと言えど、結果が出るまで下手な処置はできないので薬は出せないという始末。先週、外科の先生が、「苦しい時はすぐに電話して緊急外来でくるように」と言ってくれたと話しをすれば、「突然来られても結果が出ないと何にもできないしなぁ。。。」となんとも無責任な発言極まりない。ほんまにこれがこの大学病院の看板医師なのだろうか???とこの時を境に一気に不満が爆発した。とはいえ、結果が出るまで刀を抜くのは得策ではないと思ったのでなんとか冷静にはなったのであるが。。。
8/21にCTガイド下生検を行うのでその結果が最短で出る可能性のある8/28に次回の予約となった。あ〜、早く結果をもらって、セカンドオピニオンしてもらって、この医師とおさらばしたいところである。
診断がつかない、目処が立たない一方、yuちゃんも高熱とひどい咳が続き、このころが一番大変な時期だったかもしれない。

●今日の通勤
02分 藤沢着席・・・グじゃないよ。

■今日の天気【- 11月10日(金)15時 - 辻堂】
天気:晴れ 気温:23℃



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2006年10月30日

【ある夏の出来事】よりによってなんでアイツが

草刈の成果

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昨日の社宅の草刈は大変だった。朝方雨が降ったせいで草はびっしょり、抜くのは土がぬかるんで力が要らずに楽なのだが、刈った草が水を含んでいるのでいつもの2割増しぐらいの重さに。それでもなんとか2時間やり終えてほっと一息。とはいえその後も服の洗濯や靴の洗濯で結局丸一日がかり。一時、社宅の草刈は外注でお願いするという話があって試行的に行ったようだが、共益費がかさむこと、地域のふれあいなどの面でやはり自分たちでという方向性になったようだ。言われることはごもっともだが、雨で延期になった時のことなどを考えたら予定は立てられないわ、結局1日がかりになってしまうわ、はたまた住民の減少による負荷の増大を考えて再度見直したほうがよいのではなかろうか?
さて、夏の出来事の続き。呼吸器内科から急遽、呼吸器外科に回り、切開による生検を実施することになったのだが、突然のスケジューリングのため予約の隙間に入ろうにも難しいらしくかなり待たされることに。1時間半以上待たされた11時ごろにやっとお呼びがかかり、診察室に。内科の教授とは違い、やさしそうな女医さんだった。内科で言われた切開についてだが、結局今の時点で首の腫れが小さくなっているところを再度、取ったところで、またクラス2ネガティブで判定ができない可能性がある、であれば、肺にある病巣を直接取り出して生検したほうがよいとのこと。CTを使って行う、CTガイド下針生検というらしい。2,3日の入院が必要なので、今日はその際に必要となるCTの予約を行っておくとのこと。福島県の病院で撮影したCTもあるが、血管までは造影されていないタイプのCTなので改めて撮影する必要があるとのことだった。
その後は質疑応答となった。内科の教授と違い、話しやすそうなタイプなのでいろいろと聞いてみた。まずは肺がんの可能性。過去5年で20代の肺がんを患者として診たことがあるかという質問には、やはりないとのこと。でも考えられないこともないとは言っていた。それよりも、他に考えられる、リンパ腫と縦隔腫瘍があると、内科の教授と同じ判断。それぞれの病名について質問すると、白板に文字で書いて説明してくれた。しかも話す時は必ず目を見て話してくれる。こういう点も医師としてよくできた人だと感心した。また腫瘍の大きさが気になるというと、定規を持ち出して実際に大きさを測定してくれた。8/1に福島の病院で撮影した胸部レントゲンでは11cmあった。また最後にはつらくなったらいつでも病院の外来に連絡して来ても良いとのこと、精神面でも患者を支えようという姿勢がきちんとしている。呼吸器内科の教授がこういうケアをきちんとできる人であればなんの文句もなかったのだが、本当によりによってなんでアイツが主治医なんだということを実感する一日であった。
さぁ、あとはX線科でレントゲン撮影をして今日は終わり、帰ったらまたリンパ腫と縦隔腫瘍について勉強しなければ。。。
続きはまた。

●今日の通勤
02分 辻堂着席・・・月曜から辻堂で座れると気分もハッピー

■今日の天気【- 10月30日(月)15時 - 辻堂】
天気:晴れ 気温:20℃

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2006年10月25日

【ある夏の出来事】主治医と初対面

専門医が語る肺がんがわかる本―検査・治療・緩和ケア 患者と家族が知っておいてほしいこと


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月、火と雨が降って一気に寒くなった。寒さに弱い僕にはまずすぐにお腹にその影響を食らう。朝から便所に駆け込む毎日。う〜ん、いやな季節になったなぁ。。。

さて、夏の出来事の続き。結局、家族会議の結論は出ぬまま。無神経な主治医にズバズバと包み隠さず告知されようものならもう防御のしようの無い状態ではあるのだが、本人が知りたいといっている以上、時間の無いなか不自然な裏工作もできずに2回目の外来当日を迎えた。僕自身は今回がはじめての同席。前回はyuちゃん、ダンナ、じぃじの3名で話しを聞いたのだが、「肺がん」という言葉を聞いただけでもう精神的ショックをうけ、その後の話はほとんど聞けていない状態。実は「肺がん」以外にも2つの症状の可能性を言われていたのだが、それも3人ともすべてを覚えている人は一人もいない。まずは主治医の話を冷静に聞く必要もあるだろうし、聞き漏らさないことも重要だということで僕以外にも昨日の家族会議で同席した実兄(僕にとっては義弟)のjyunちゃんも同席。合計5人で聞きに行くことになった。念には念を入れてボイスレコーダーも準備してある。
病院の予約は朝の8時半。結局診察室に呼ばれたのは9時過ぎだった。僕自身は主治医と初対面。yuちゃんから第一印象を聞くとおりいかにも教授肌で無神経なところがありそうな上、曲者という感じ。まぁこんなのが大学病院の看板医師なのだから困り者だ。
本題に戻して、まずは前回の首筋の腫れを生検(実際に細胞を取って診断すること)した結果を聞く。クラス2のネガティブということで悪性ではないようだ。首筋の腫れに関しては1週間前より小さくなっており教授も首をかしげる。
ただ、胸部のレントゲン写真には明らかに巨大な影があり、これを見たら何か腫瘍が、しかも良性ではない腫瘍があるだろうとのこと。具体的には、肺がん、リンパ腫、縦隔腫瘍(じゅうかくしゅよう)の3つの可能性があるとのこと。肺がんはかなり勉強したのだが、リンパ腫??、じゅうかくじゅよう??なんじゃそりゃと頭の中は疑問符だらけ。
で、実際に生検では分からなかったので急遽、実際に首筋の腫れを切開して取り出そうということになった。こうなると呼吸器内科ではなく外科の話し。教授は電話で連絡をとり、すぐに外科に回る手配をしてくれた。
続きはまた。

●今日通勤
02分 大船乗換え着席

■今日の天気【- 10月25日(水)15時 - 辻堂】
天気:晴れ 気温:20℃


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2006年10月23日

【ある夏の出来事】第1回家族会議

わーい、三輪車だぁ。

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メイショウサムソンの4着、ディープの天皇賞回避と残念な話題が続きますなぁ。月曜日から拍子抜けで気合が入らない。しかも雨まで降って。ずっと晴れ間が続いていただけに残念。
さて、夏の出来事の続き。本人の意志は一応理解したので、まずは家族会議、8/9の次の外来には結果が出て、いろいろと告知される可能性がある。もうすでに「肺がん」の可能性を言われて、これ以上ない凹みようのわれわれ家族ではあるが、本人はまだ精神的に崩壊しているわけではない。もし本当に肺がんで余命いくばくということであれば本人に伝えるべきか否かは家族会議できちんと決めておく必要があるだろう。そういう主旨での会議だった。続きを読む

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2006年10月18日

【ある夏の出来事】まずは本人の意思確認を

はやくモバイルSuicaにも実装してくだされ。


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最近、バスに乗ることがしばしばある。家の前のバス停から乗るとすいてると15分で、混んでいると30分〜40分で藤沢駅までいけるバスの系統があるのだが、途中のバス停に「湘南台」という地名がある。小田急の江ノ島線にも同じく、大和と藤沢の中間ぐらいに湘南台という駅名があって、こちらはこのバス停と比較すればかなり有名なほう。まったくの関連性はなさそうに見えるのになんで同じ地名なんやろ?中途半端な距離なだけに有名でないほうの名前を変えたらいいのにと思ってしまうのだが。。。。昔はこの距離でも交流がなく、独自に文化ができあがったということなのだろうか?などとなんとなく考えてしまった。

さて、例の8月の話の続き。まずは家族会議で方向性を決めるのだが、なにより患者本人に会って、その意思を確認しておかなければいけない。いきなり患者を含めた家族会議というのもありえないだろう。ということで衝撃の事実を聞かされたはじめての週末、大和の実家にお邪魔した。会う前からどう話しをしようか?どう勇気付けようか?で頭がいっぱい、はっきり言って錯乱していた。案の定、大和の実家はもう、これ以上ないぐらいの沈みよう。maoちゃん(1歳2ヶ月)も来ているのでばぁばも身体的な世話疲れと告知の精神的疲労が重なって今にも倒れてもおかしくなさそうなぐらいの様相。「あ〜、こりゃもう本当に大変だ。なんとかしないと、yuちゃんだけでなく、精神的につぶれていく第二、第三の患者がでてしまいそうだ」と。yuちゃんはさすがに熱が毎晩37度後半ぐらい出て、咳もひどく、つらそう。ただ、告知の事実についてはあまり衝撃を受けていないようだ。皆が買い物に行くというので二人になる機会があったので、話をした。聞きたかったのは今後診察が進んで、いつかは確定診断が出る。それがもし仮に「肺がん」であった場合はかなりの覚悟が必要。場合によっては余命、数ヶ月という宣告を受け入れなければいけない、その覚悟があるかどうかだ。まぁ、でもそんなこと言われても「ある」とも言えないし、「ない」とも言えないだろう。とにかく放心状態だからほっといてというのが正直なところかもしれない。僕だったらそうだったろう。でもyuちゃんは違った。本人曰く、「肺がん」についての知識がないからその恐怖を実感できないからだと。だとすると、その恐怖を知らなければ精神面は救えるかもしれない。でもこの情報化社会にこういったとこに目を瞑るのは相当の隠蔽が必要だと感じる。ただ幸いに大和のインターネットは今利用できない状態なのだ。
でもyuちゃんはこうも言った。「もし、余命とかが分かるのならきちんと知って、その期間を有効に過ごしたい。でも今は知りたいと思うが、これからいろいろなことを知って精神崩壊をきたすかもしれない、でも今は知りたい」と。
本人の素直な気持ちなのだろうと汲み取った。

●今日の通勤
02分 大船着席

■今日の天気【- 10月18日(水)15時 - 辻堂】
天気:曇り 気温:23℃



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2006年10月11日

【ある夏の出来事】がんには情報収集がなにより大切

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今日から出陣のモバイルノートPC、CF-R5。まずはいつもの喫茶店でモバイルBBポイントへの接続をば。WEPキーを入力して、Web認証画面からログイン。難なく接続完了。う〜ん、快調、快調。
さて、8月の話の続き。書籍については「希望のがん治療」と「間違いだらけの抗がん剤治療」以外にも数冊読んだ。これはまた後日紹介するにして、家のPCでの情報収集はというと、やはり解説の詳しい国立がんセンターのホームページ。あとは肺がんの場合はこの病院というランキングが載っているページ。福島の病院から紹介してもらうのに、とりあえずは大和の実家の近くでということを優先、かつそのときに「肺がん」という可能性すら提示されていないのでがんセンターというわけでもなく、とりあえず紹介されたのが相模原の某大学病院。関東のランキングでは当然、1位は国立がんセンター中央病院、8位にその某大学病院が載っている。そこそこよいという安心感はあるが、より優れたところで神奈川県立がんセンターが3位に。セカンドオピニオンの候補としてよいかもしれない。ただ、このランキングで見ていて思うのが、対象が呼吸器外科だということ。外科と言えば手術を行うところ、また、HP等の情報を見てもやはり外科で取りきれないがんについての生存率は低いということ、と同時にyuちゃんぐらいの年齢(29)で肺がんにかかる確率が5万人に一人ぐらいのもの。それで肺がんらしいと言われること自体に疑問が湧いてきた。
ま、それはさておき、とにかく情報収集とNHKの掲示板なども活用して相談にものってもらったりした。とにかくがんとの闘いは情報収集が大切だと痛感した。
ある程度知識を習得した上で、次は家族での方向付けが大切。とにかく家族会議をもつことを提案してみた。
続きはまた。

●今日の通勤
02分 辻堂グ着席・・・寝不足かも。

■今日の天気【10月11日 15時 - 辻堂】
天気:曇り 気温:22℃

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2006年10月05日

【ある夏の出来事】希望のがん治療 VS 間違いだらけの抗がん剤治療

希望のがん治療


間違いだらけの抗ガン剤治療―極少量の抗ガン剤と免疫力で長生きできる。



昨日も矢野のスリーランのおかげで阪神勝っていい気分。中日も勝ちやがったのでマジックは1つ減ってしもたがあと5戦全勝の阪神と、10戦で5勝しなければいけない追われる側の竜。もう決まったもんだ、ずるずると沈んでいきなさい。
ちなみに阪神が勝つと気分よく六甲おろしを家で歌ったりするものだが、それを聞いてるhinaも一緒に歌いだす。でもそれが六甲おろしではなく「ハロ〜、ミッキー」というディズニーの英語教材のサンプルCDに入ってる曲。(ちなみに英語教育なってまったく興味ないのでうちではやってませんが、ただでもらったCDだす)なんでミッキーになっちゃうのかなぁ。。。う〜ん、はやくhinaに六甲おろしを叩き込んで大合唱せねば。。。(^^ゞ
さて、シリーズ化しつつある、8月の話し。まず最初に手にとった通勤時間内での情報収集としての書籍。親父の食道癌の時に読んだ「希望のがん治療」という本が手元になかったのでもう一度読みたいと新書コーナーを探っていたのだがなく、たまたま並べられていたこの本との出合いは大きかった。

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taka7107 at 08:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2006年10月04日

【ある夏の出来事】まずは情報収集か

9月でクールビズが終了して、ネクタイ、上着を常用するようになり一気に暑くなった気がする。あ〜、はやく年中ノータイで過ごせるようなビジネス習慣にならんものか。首が気になって仕事の効率が悪い。。。
さて、昨日の続きで、8月の話し。とにかく真っ白な頭をなんとか正気に戻して帰宅。話しをきちんと整理して聞くも、「肺癌」という言葉だけが先行してかその他は一切把握できていないようだ。yuki曰く、肺癌以外にあと2つぐらい病名を言われたそうだということだが、その2つが分からない、肺癌以外耳に入ってこなかったのだろう。でもまず肺癌自体の詳細も僕自身、よく理解していない。まずは情報収集と国立がんセンターなどのホームページを見る。詳しい解説が山のように出てきて、小細胞肺癌と非小細胞肺癌があるという分類の話しから、病期(ステージ)と呼ばれる進行度合いの話し、そして余命の話しと、読めば読むほど怖くなってくるし、気持ち悪くなってくる。

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taka7107 at 07:57|PermalinkComments(4)TrackBack(0)

2006年10月03日

【ある夏の出来事】頭が真っ白になった日

昨日からはじまった芋たこなんきん。昭和40年の大阪を舞台にした藤山直美主演の連続テレビ小説。純情きらりの戦争を通した多くの悲劇と切ない桜子の最期と比較するとまさに新喜劇ばりの明るい展開にスイッチがパチっと切り替わった感じ。このギャップに全く違和感を感じることなくスムーズに入っていけたのがありがたい。これからまた半年間楽しもう。
さて、先日、記述した義妹のyuちゃんの病気関連での振り返りをば。続きを読む

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2006年09月26日

がんばれ!yuちゃん

先週の土曜日に休日出勤した代休で昨日の月曜日は一日お休み。朝からのんびりと家族で朝食をとって、「純情きらり」も大画面テレビで見てとゆったりとした休日だ。hinaが退屈になってきたらしく、里山公園にお出かけすることに。ここには超ロングの滑り台があって、みんなダンボールや、売り物の敷物を持参して、滑り台を楽しんでいる。もちろんこれらがなくても滑れないことはないが、ケツに直だと摩擦熱で火傷してしまいそうなのだ。今日は、かなり昔にyukiが一所懸命作成したhinaタン号のお披露目。これがかなり具合よく使えるようでhinaもyukiも大満足。天気も良くて遠出ではないが、秋の行楽を少し楽しめたような気がした。
その後、16時半の予定で築地にある「国立がんセンター中央病院」に僕だけお出かけ。このブログではまだ明かしていないので驚かれる方もいるかもしれないが、順を追って説明するとかなり長くなるのでそれは後日ゆっくり記述するにして、結論から言うと、義妹のyuちゃん(29)が「ホジキンリンパ腫」の疑いがあって病院にかかっていた。CTガイド下生検という細胞を針で抜き取って行う、細胞診の最終結果が昨日で出る予定だったので説明を聞きに同席したわけだ。結果はやはり「ホジキンリンパ腫」。これは悪性リンパ腫の一種で、日本人では悪性リンパ腫のうちの10%程度という非常に稀な部類の血液の癌である。血液の中のリンパ球に異常が発生して、リンパ節を言われる部分で腫瘤(しこり)を作る病気。がんと同じで、出来た腫瘤はほっておくと無秩序に増大して生命の危険を脅かすことになるので治療をしなければいけない。yuちゃんの場合は胸部の縦隔と呼ばれる、大動脈や心臓の集中する一番大切なところに出来た腫瘤であるため、息が苦しくなったり、高熱が出たりと目に見て分かる症状が7月の中ごろから続いていたのだ。
このホジキンリンパ腫は確定診断がなかなか難しく、特に縦隔にできると他の病気との判別が難しい。疑われたのは肺癌、リンパ腫、銃隔腫瘍、肉腫の4つだった。CTガイド下生検をしたのが7月の下旬であるから、それから1ヶ月近く診断にかかっているし、前の大学病院では手に負えないということで転院もした。
ただ、この4つの中ではいちばんましな病理診断結果、かつ、抗がん剤も放射線治療もかなりの効果が期待できて、根治の可能性が見込める病気。
抗がん剤は副作用があってかなりきついのは予想されるが、生きるためにがんばるしかない。当初は10月2日からの予定であったが、担当医の配慮で本日から治療が始められるようになった。つらいだろうけど、なにがなんでも、がんばるのだ。yuちゃん。
予定では8クールなので8ヶ月というかなりの長期間、その後に1ヶ月程度の放射線治療と長期間の闘病生活に入る。今はその治療に耐え、見事に根治した笑顔のyuちゃんの姿が見られることを祈らずにはいられない。

●今日の通勤
02分 藤沢着席


■今日の天気【- 9月25日(月)15時 - 辻堂】
天気:曇り 気温:24℃



taka7107 at 07:53|PermalinkComments(3)TrackBack(0)
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