阪神淡路大震災
2007年01月18日
はやいもので12年
1995.1.17―阪神淡路大震災十年目の残影
阪神淡路大震災から12年。早いもので干支がひとまわりしたということだ。当時、東灘区御影に下宿していた僕はもちろん被災者の一人。幸い建物が倒壊せず、天井から顔に落ちてきた電灯を受けた程度で済んだのでこのとおり、元気に生きているが、今でもあのときの光景はこの目にしっかりと焼きついている。戦争の被災地はこんな感じなのだろうかと感じたことや、あちこちで泣き叫ぶ子供の声や、余震への恐怖はいつまで経っても忘れることができない体験である。あの時のことを教訓に社会はどのように変わったか?住宅強度の平均値は間違いなく上がっているだろう(耐震強度偽装はあったが。。。)。また、地震に関する保険商品も充実してまさかの備えをする人も増えただろう。技術の進歩で数十秒後に来る地震も予報が出せるという時代になった。仮にあの時の地震と同じ規模のものが同時刻帯に発生したとして、あの時よりも犠牲者を少なくでき、被災後の生活で苦しむ人が少なくなるということが、亡くなった人たちへの追悼になるだろう。
そしてあの時の記憶を風化させないための努力も必要だ。